ペットを家族に迎えた友人へのお祝い
喜ばれる贈り物と、避けたほうがよいもの

ギフト

ゆるかわタッチで描いた子犬のイラスト

友人のおうちに新しい家族が来た。そう聞くと、何かお祝いをしたくなります。けれど、いざ選ぼうとすると手が止まる方が多いようです。体の大きさが分からない、好みが分からない、そもそも贈っていいのか分からない。この記事では、相手のおうちの事情に踏み込まなくても選べる贈り物と、避けたほうがよいものを、理由といっしょにご案内します。

お祝いを選ぶとき、いちばん迷うところ

犬や猫を迎えたと聞いたとき、まっさきに浮かぶのは「おめでとう」の気持ちです。ただ、その気持ちをかたちにしようとすると、急にむずかしくなります。ペット用品売り場に立ってはみたものの、何を手に取ればいいのか分からないまま帰ってきた、という話はよく聞きます。

迷う理由ははっきりしています。ペットへの贈り物は、相手のおうちの事情に左右されるものが多いからです。体の大きさ、食べているもの、しつけの方針、住まいの広さ、先住の子がいるかどうか。どれも外からは見えません。だから「見えない部分に踏み込まなくても選べるもの」から考えるのが、いちばん確実な近道になります。

迎えたばかりの時期は、思っているより忙しい

新しい子がおうちに来てからの数週間は、想像以上にあわただしい時間です。トイレの場所を覚えてもらう、夜鳴きにつきあう、動物病院へ行く、家族の生活リズムを組み直す。うれしいのに、へとへと。写真をゆっくり見返す余裕さえ、まだないことも多い時期です。

だからお祝いを渡すときは、相手の手間を増やさないことが第一になります。長い説明が要るもの、組み立てが必要なもの、置き場所に困る大きなものは、気持ちはうれしくても後回しになりがちです。「開けてすぐ使える」「置き場所を取らない」の2つを目安にすると、大きく外しません。

会いに行くのは、少しあとで

新しい環境に慣れるまで、来客が続くと落ち着かない子もいます。会いたい気持ちはいったん置いて、「落ち着いたころに会わせてね」と伝えるほうが、結果としてよろこばれることが多いようです。

喜ばれる定番① 使って減るもの

いちばん失敗が少ないのは、使えばなくなるものです。手もとに残らないので置き場所に困りませんし、もし好みと少しずれていても、相手が気に病まずにすみます。「もらってうれしい」より「もらって助かる」を狙う、という考え方です。迎えたばかりの時期は、とにかく消耗品の減りが早いのです。

  • ペットシーツ
    サイズ表記があるので選びやすく、いくらあっても困りません。レギュラーサイズは使う場面が広く、はずれにくい選択です。
  • ウェットティッシュ・お掃除シート
    足ふき、口まわり、床のふきそうじ。1日に何度も手が伸びるものです。
  • 消臭スプレー
    ペットのいる部屋に使えると書かれたものを選んでください。香りの強いタイプは避けます。
  • コロコロ(粘着クリーナー)とスペアテープ
    抜け毛の季節は本当に減ります。スペアを多めにすると実用的です。

消耗品は「地味すぎるかな」と心配になるかもしれません。けれど、迎えたばかりのおうちにとってはいちばんありがたい贈り物です。地味さが気になるなら、かわいい紙袋にまとめて、短い手紙を添えてください。それだけで、ちゃんとお祝いのかたちになります。

喜ばれる定番② タオルとブランケット

タオルとブランケットも、サイズをあまり気にせず贈れるものです。うちの子の体が大きくても小さくても使えますし、寝床に敷く、キャリーに入れる、動物病院で膝にかける、車のシートに敷くなど、使い道がいくつもあります。何枚あっても余りません。

選ぶときは、洗濯機で洗えることを確認してください。ペットまわりのものは、思っているより頻繁に洗います。手洗い指定のものや、毛が絡みやすい起毛の強いものは、うれしくても使いにくくなります。色は白より、汚れが目立ちにくい生成りやグレーが実用的です。

喜ばれる定番③ おもちゃは「小さめ・シンプル」に

おもちゃは選ぶのが楽しい贈り物ですが、少しだけコツがあります。大きすぎるもの、音が大きく鳴りつづけるもの、細かい部品が取れそうなものは、おうちによっては使わないまま置かれることになります。小さめで、丸洗いできて、部品の少ないものを選ぶと安心です。

猫の子には、けりぐるみや軽いボールのような、ひとりでも遊べるものが向いています。犬の子には、噛む力に合わせて選ぶ必要があるので、迷ったらいちばん小さいサイズを。もし相手と気軽に話せる間柄なら、「今なにで遊んでる?」と一度聞いてしまうのが、結局いちばん確実です。

避けたほうがよい贈り物

よかれと思って選んだのに、相手を困らせてしまうものもあります。悪いものだからではなく、おうちの事情が分からないと判断できないものだからです。次の4つは、贈る前に一度立ち止まってください。

  • 首輪・ハーネス・洋服
    サイズが合わないと使えません。成長期の子は数か月で変わりますし、しめつけ具合の好みも人それぞれです。
  • おやつ・フード
    アレルギーや持病、獣医師の指示でフードを決めているおうちがあります。体に合うかどうかは、外からは分かりません。
  • 香りの強いもの
    アロマ・お香・香りつきの洗剤やスプレーは、犬や猫にとって刺激が強い場合があります。人向けの香りものも、同じ部屋で使うことになります。
  • 大きな家具・ケージ・ベッド
    置き場所と間取りの問題があります。すでに用意していることも多いものです。

とくにおやつとフードは、気をつけたいところです。食べられないものを贈られると、相手は「せっかくだから」と無理に使おうとしてしまうことがあります。体に合うか分からないものは、最初から選択肢から外しておくほうが、おたがいに気楽です。健康のことで気になる様子があれば、動物病院に相談してもらうのがいちばんです。

どうしても食べものを贈りたいときは、うちの子用ではなく飼い主さん向けのものにする手があります。コーヒーや焼き菓子など、忙しい時期のひと息になるものです。お祝いの相手は、実はうちの子ではなく飼い主さんのほう、と考えると選びやすくなります。

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金額は「気を使わせない」を基準に

お祝いの金額に決まった相場はありませんが、基準はひとつだけ持っておくと迷いません。相手がお返しを考えなくてすむ金額にすることです。高価なものを贈ると、相手は喜ぶより先に「何かお返ししなきゃ」と考えはじめます。忙しい時期に、その宿題を増やさないほうがやさしい選択です。

具体的には、気軽な友人には数千円まで、親しい家族や親戚でももう少し上まで、というくらいの感覚で十分です。金額よりも、相手のおうちで実際に使われるかどうかのほうが、ずっと大事だと考えてください。

職場の同僚など、何人かで贈るときは、ひとつの大きなものより、消耗品をいくつか組み合わせたセットのほうが使ってもらえます。連名のカードを添えると、それだけでちゃんとしたお祝いになります。

少し落ち着いてから贈る、という選び方

お祝いは、迎えてすぐに渡さなければいけないものではありません。むしろ、1か月ほど経ってからのほうが、ゆっくり受け取ってもらえることがあります。バタバタが少し落ち着いて、うちの子の性格も見えてきて、写真もたまってくるころです。

この時期になると、相手のおうちの事情も少しずつ分かってきます。うちの子の名前、体の大きさ、好きな遊び方。それが分かってから選べば、サイズや好みで外す心配がぐっと減ります。「迎えたばかりのころは落ち着かないと思って、いま渡すことにしました」と伝えれば、遅れた理由も気づかいとして伝わります。

かたちに残る贈り物を選ぶなら

消耗品はありがたいけれど、記念になるものも贈りたい。そう思ったときに選ばれやすいのが、うちの子そのものを主役にした贈り物です。名前入りのタグ、写真立て、そしてイラスト。どれもサイズも味の好みも関係ないので、事情が分からなくても選べるという利点があります。

アニマル日和の「うちの子イラスト」も、こうした使われ方をしています。写真をもとに、2頭身のちびキャラに描き起こすゆるかわタッチのイラストです。データでお渡しするので、相手のおうちで印刷して飾ってもいいですし、スマホの画面に入れておくだけでも使えます。贈り物としての使い方は似顔絵をギフトにするときの記事にまとめています。

ただし、写真をもらうところで一度やりとりが発生します。サプライズにしたい場合は、SNSに載っている写真を使うのではなく、家族の誰かにこっそり協力してもらうほうが安全です。写真の扱いについては写真の選び方の記事もあわせてご覧ください。

よくある質問

保護犬・保護猫を迎えた友人にも、同じでいいですか

基本の考え方は同じです。ただ、迎えたばかりの子が人に慣れるまで時間がかかることがあるので、来訪はいっそう控えめに。おもちゃよりも消耗品やタオルのほうが向いています。迎えたあとの時間の流れは保護犬・保護猫との暮らしの記事でも触れています。

子犬を迎えた友人には、何がいちばん喜ばれますか

この時期はとにかく汚れものが増えるので、洗えるタオルとペットシーツが実用的です。あわせて、記録として残るものを添えると喜ばれます。子犬を迎えた最初の1年でやっておきたいことは子犬を迎えたらの記事にまとめています。

誕生日のお祝いと、迎えたお祝いは分けたほうがいいですか

分けても、まとめても構いません。保護された子など、正確な誕生日が分からない場合は、おうちに来た日を記念日にしているご家庭も多いようです。お誕生日のお祝いの記事で、記念日の作り方に触れています。

さいごに

ペットを迎えたお祝いは、じつは相手のおうちの事情がいちばん見えにくい贈り物です。だからこそ、迷ったら「使って減るもの」「サイズの関係ないもの」に寄せると、まず外しません。豪華さより、相手の手間を増やさないこと。それが、この時期のいちばんのやさしさになります。

そして、いちばん喜ばれるのは、うちの子のことをいっしょによろこんでくれる人がいる、という感覚そのものかもしれません。短い手紙を一枚添えるだけで、その気持ちはちゃんと届きます。

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