ペット好きへのプレゼントに迷ったら
「うちの子」を主役にするのが、いちばん外れません

ペットを飼っている人への贈り物は、意外とむずかしいものです。ペット用品を選べば喜ばれそうに見えて、体に合うかどうかという壁があります。だからといって無難なものにすると、その人らしさが消えてしまう。この記事では、「その人のうちの子そのものを主役にする」という考え方と、選ぶときに避けたほうがよいものを整理しました。
この記事の内容
ペット好きへの贈り物が、意外とむずかしい理由
ペットを飼っている人は、たいてい「ペットのもの」をもう持っています。おもちゃも、食器も、リードも、ベッドも。しかも、それぞれに理由があって選ばれています。うちの子は硬いおもちゃだと歯を痛める、この素材だと皮膚が荒れる、この形の首輪でないと抜ける。そういう積み重ねの結果です。
だから、外から見て「かわいい」と思って選んだペット用品が、そのまま棚にしまわれることが起きます。相手に悪気はありません。使えないだけです。
この壁を越える方法はふたつです。ひとつは、体に触れないものを選ぶこと。もうひとつは、その人のうちの子そのものを題材にすることです。
「うちの子」を主役にすると、外れにくい
ペットを飼っている人にとって、その子は家族であり、家の主役です。その子を題材にした贈り物は、体に合うかどうかの心配がありません。飾るだけ、見るだけだからです。
そして、代わりがききません。似たものを他の人からもらう可能性がほぼゼロです。贈り物の値段よりも「自分のうちの子を選んでくれた」という事実のほうが強く残ります。
具体的には、うちの子のイラスト、うちの子の写真を使ったグッズ、うちの子の名前が入ったもの。この3つが代表的です。イラストのオーダーの仕方はペットの似顔絵をプレゼントする完全ガイドにまとめています。
よくある贈り物との違い
ペット好きへの定番と、うちの子を主役にした贈り物を並べてみます。どちらが優れているという話ではなく、性質がちがいます。
ペット用品(おやつ・おもちゃ・服)
喜ばれるときはとても喜ばれますが、当たり外れが大きい分類です。相手のうちの子のアレルギー、体重、性格、サイズを正確に知っている場合にかぎって強い選択肢になります。
動物モチーフの雑貨
犬や猫の柄のハンカチ、マグカップ、ぬいぐるみ。安全な選択肢ですが、「動物が好きな人」向けであって「その人のうちの子」向けではありません。印象には残りにくい分類です。
うちの子を主役にしたもの
手間はいちばんかかります。写真が必要ですし、制作の時間もかかります。そのかわり、印象の残り方がちがいます。手間をかけたことが、そのまま伝わる贈り物です。
予算別の考え方
金額の目安を持っておくと、選ぶのが早くなります。ここでは3つの帯で考えます。
- 〜2,000円くらい
イラスト1枚をデータで渡す、印刷して額に入れる、といった範囲です。ちょっとしたお礼や、気を使わせたくない相手に向きます。 - 3,000〜5,000円くらい
多頭飼いのお宅に全員ぶんを贈る、イラストをグッズにする、といった範囲。誕生日やお祝いの標準的な帯です。 - 1万円前後
しっかりした額に入れる、大きめに印刷する、複数のグッズを組み合わせる。記念日や引っ越し祝いなど、区切りの場面に。
注意したいのは、贈り物は高いほど喜ばれるわけではないという点です。金額が上がるほど、相手が「お返しをしなければ」と考えはじめます。日常の贈り物なら、低めの帯のほうがきれいに収まります。
イラストの価格帯そのものについてはペットイラストの相場に、グッズにする場合の選択肢はうちの子グッズのアイデア集にまとめています。
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避けたほうがよいもの
よかれと思って選ばれがちなのに、外れやすいものがあります。ここは知っておくと事故を防げます。
おやつ・フード
アレルギーがある子、体重管理をしている子、腎臓や肝臓の数値で食事を制限している子がいます。見た目からは分かりません。もらっても食べさせられないと、相手を困らせてしまいます。どうしても贈るなら、事前に「いま食べさせて大丈夫なものある?」と聞いてください。健康面の心配があるときは、飼い主さんから動物病院に相談していただくのがいちばん確実です。
首輪・ハーネス・服
体に合わせるものは、サイズと素材の相性がすべてです。首まわりの太さ、毛の生え方、皮膚の弱さ。合わないものは使えません。同じ理由で、靴やレインコートも外れやすい分類です。
香りの強いもの
アロマ、お香、香りつきの洗剤や柔軟剤。動物は人よりずっと鼻が利きますし、種類によっては体に合わないものもあります。ペットのいる家に香りものを贈るのは、避けておくのが無難です。
生き物
念のため書いておくと、動物そのものを贈り物にするのはやめてください。相手の生活が何年も変わります。「もう1匹ほしい」と本人が言っていたとしても、選ぶのは本人であるべきです。
相手のペットの写真をどう手に入れるか
うちの子を主役にする場合、避けて通れないのが写真です。方法は3つあります。
1. 本人に頼む。 いちばん確実です。「かわいい写真ある?」と聞くだけで、たいていはたくさん送られてきます。理由を言いたくなければ「スマホの壁紙にしたい」で自然に通ります。
2. SNSから探す。 相手が公開している投稿から選ぶ方法です。ただし、画面のスクリーンショットは画質が落ちます。顔がはっきり分かるものを選んでください。人によっては勝手に使われることを気にする場合があるので、親しさとの相談になります。
3. 自分で撮らせてもらう。 家に遊びに行く機会があるなら、その場で撮るのがいちばん質が高いです。撮り方のコツはスマホでのうちの子の撮り方にまとめました。明るい場所で、目線の高さから、顔が画面の半分を占めるくらいに寄る。これだけで十分です。
写真をもらうときの一言
「この前の写真、もう一回送ってもらえる?」だと不自然になりません。何に使うかは、渡すときに言えば大丈夫です。
気を使わせない渡し方
贈り物で意外と大事なのが、渡し方です。同じものでも、渡し方によって相手の負担が変わります。
重くしないコツは、理由を軽くすることです。「誕生日だから」「お世話になったから」と正面から言うと、相手はお返しを考えはじめます。「この前の写真がかわいかったから、つい作っちゃって」くらいの温度だと、受け取るほうも楽です。
包装も控えめでいいと思います。大きな箱やリボンは、それだけで「きちんとした贈り物」の合図になります。データで送るなら、メッセージに添えるだけ。印刷したものなら、封筒に入れて手渡すくらいがちょうどよいです。
相手が遠方の場合は、データで送るのがいちばん気楽です。相手が自分で印刷するかどうかを決められますし、置き場所を強制しません。
相手との関係で変えると、なお良い
同じ「うちの子を主役に」でも、相手によって最適な形はちがいます。
職場の人には、データで軽く。飾る場所を相手に決めさせないほうが安全です。友人には、印刷して渡すか、小さめのグッズに。家族や親戚には、額に入れてしっかり。実家に贈る場合の考え方は実家のペットの記事にも書いています。
新しく迎えたばかりの子がいる家なら、お迎え祝いという形もあります。こちらはお迎え祝いの記事にまとめました。
よくあるご質問
相手がペットを亡くしたばかりです。贈ってもいいですか
気持ちの動きは人によって大きくちがうので、こちらから贈るのは慎重にしたほうがよいと思います。「もし写真を残したくなったら手伝うよ」と伝えて、相手が言い出すのを待つほうが安全です。
写真が1枚しかありません
顔がはっきり写っていれば、1枚でも形になることがあります。全身が入った写真がもう1枚あると、体つきやしっぽまで拾えます。判断がむずかしいときは、手もとにあるものを送っていただくのが早いです。
相手の家に飾る場所がなさそうです
そういうときは、データのまま渡してください。スマホの壁紙にする、印刷せずアルバムに入れておく、といった使い方ができます。場所を取らないのは、データの大きな利点です。
さいごに
ペット好きへの贈り物でいちばん強いのは、値段でも珍しさでもなく、「その人のうちの子を見ていた」という事実だと思います。名前を覚えていた、あの写真を覚えていた。それが伝わるものを選べば、たいてい外れません。
何にするか決めきれないときは、まず相手のうちの子の写真を1枚もらうところから始めてみてください。そこから先は、意外とすんなり決まります。
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