イラスト映えする写真の選び方
うちの子イラストの仕上がりは、元の写真でほとんど決まります

「どの写真を送ればいいですか」というご質問を、いちばん多くいただきます。答えははっきりしていて、イラストの出来ばえは、元の写真でほとんど決まります。上手に撮れているかではなく、その子の情報がどれだけ写っているか。この記事では、選ぶときに見るところを4つにしぼって、避けたい写真と3枚の組み合わせ方までご案内します。
この記事の内容
上手な写真より、情報が多い写真
はじめにお伝えしておきたいことがあります。イラストのもとにする写真は、写真として上手である必要はありません。構図が傾いていても、背景が散らかっていても、少しブレていても構いません。
大事なのは、その子の情報がどれだけ写っているかです。目の位置、鼻のかたち、耳の立ち方、模様の入り方、しっぽの巻き方。こうした「その子だと分かる手がかり」が写真の中に残っていれば、イラストにしたときに、ちゃんとその子の顔になります。
逆に、プロが撮ったようにきれいでも、遠くに小さく写っていたり、顔が影に沈んでいたりすると、拾える情報が減ります。写真の良し悪しと、イラストの向き不向きは、別の話なのです。
選ぶときに見る、4つのところ
カメラロールを何百枚もさかのぼると、だんだん分からなくなってきます。そこで、見るところをこの4つだけにしぼってください。順番に当てはめていけば、数分で候補がしぼれます。
- 顔がはっきり写っている
目・鼻・耳の位置が分かること。ここがいちばん大事です。 - 明るいところで撮られている
毛色が正しく出ます。暗いと実際より濃い色になりがちです。 - 主役が大きく写っている
画面の半分くらいを占めているのが目安です。 - 特徴が見えている
模様・耳・しっぽ。その子らしさが出るところが隠れていないこと。
1. 顔がはっきり写っていること
4つの中で、これだけは外せません。アニマル日和のイラストは2頭身のちびキャラなので、画面に占める顔の割合が大きく、顔の情報がそのまま仕上がりの印象になります。
目安は「スマホの画面で写真を開いたとき、目と鼻の位置がすぐ分かるか」。指で拡大しないと分からないようなら、少し情報が足りません。ピントが甘くても、暗くても、位置さえ分かれば大丈夫です。
カメラ目線でなくてもかまいません
よこを向いていても、少し下を向いていても、その角度のままイラストにできます。むしろ、いつも見ている角度のほうが「うちの子っぽい」と感じられることがよくあります。無理にこちらを向かせた1枚より、自然な1枚のほうが良い結果になることも多いです。
2. 明るいところで撮られていること
明るさは、毛色の再現に直結します。窓ぎわや屋外で撮った写真は、毛の色がそのまま出ます。夜の室内で照明だけを頼りに撮った写真は、全体が沈んで、実際よりも暗い色に見えてしまいます。
とくに、こげ茶の子と黒い子は、暗い場所だと顔のパーツが背景と溶けてしまいます。反対に、白い子は明るすぎると毛のふくらみがとんで、まっ平らに見えてしまいます。毛色ごとのコツは黒い犬・黒猫の撮り方と白い犬・白猫の撮り方にまとめています。
3. 主役が大きく写っていること
公園の広い景色の中に、うちの子が小さく写っている写真。思い出としてはすてきですが、イラストのもとにするには情報が足りません。
目安は、画面の半分くらいをその子が占めていること。それより小さい場合は、写真アプリで先にトリミング(切り取り)してから送っていただいても構いません。ただし、切り取りすぎて画像がぼやけてしまうと逆効果なので、拡大して粗くなるようなら、別の写真を探すほうが早いです。
4. 特徴が見えていること
「その子だと分かる」を決めているのは、たいてい小さなところです。眉のうえの点、鼻すじの白い線、片方だけ折れた耳、しっぽの先の色。ここが写っているかどうかで、家族の反応がまるで変わります。
模様は、全身が入っていると拾いやすい
背中や胸の模様は、顔のアップだけでは見えません。3枚のうち1枚は、全身が入っているものを入れてください。2頭身のちびキャラは体も描くので、模様の入り方や体つきが再現できます。
しっぽは、意外と見落とされます
巻きしっぽなのか、まっすぐなのか、ふさふさなのか。しっぽが体にかくれた写真ばかりだと、そこだけ想像で描くことになります。1枚でも、しっぽが見えているものがあると安心です。
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避けたい写真、3つ
送っていただいたあとで「この写真だと少しむずかしいです」とご相談することがあるのは、だいたい次の3つです。
逆光でシルエットになっている
夕日を背にした写真や、窓を背にして撮った写真は、顔がまっ黒な影になります。雰囲気はとてもよいのですが、目も鼻も模様も読み取れないので、イラストのもとにはできません。
顔の半分が隠れている
クッションに顔をうずめている、飼い主さんの手が顔にかかっている、おもちゃで口もとが見えない。かわいい瞬間ほどこうなりがちですが、隠れた側の情報は想像で補うことになってしまいます。
ほかの子と重なっている
2匹がぴったりくっついて寝ている写真だと、どこまでがどの子の毛なのか分かれません。多頭飼いのおうちは、1匹ずつ写っている写真を選んでください。1枚にまとめたい場合の方法は多頭飼いを1枚のイラストにでご説明しています。
それでも迷ったときの、しぼり方
条件は分かったけれど、候補が20枚くらいあって決められない。そんなときは、いったん条件を忘れて、こう考えてみてください。「この1枚を、リビングに飾りたいか」。飾りたいと思える写真は、たいてい顔がよく見えていて、明るくて、その子が主役になっています。結局、4つの条件を自然に満たしていることが多いのです。
もうひとつのやり方は、家族に見せることです。自分では見なれてしまった写真でも、「あ、これいいね」と言われた1枚は、他の人の目にも伝わる1枚だということ。イラストは家族みんなで見るものなので、この確かめ方はけっこう当たります。
3枚をどう組み合わせるか
アニマル日和の無料プレゼントでは、写真を3枚お預かりして、3枚ぜんぶをイラストにします。だからこそ、3枚の組み合わせ方が効いてきます。
おすすめは「同じ写真を3枚送らない」こと。似た角度・似た表情の3枚を選ぶと、届いた3枚も似た仕上がりになり、選ぶたのしみが減ってしまいます。正面顔・よこ顔・全身、というふうに軸を変えると、3枚の印象がはっきり分かれます。
撮った時期をずらすのもひとつの方法です。子犬・子猫のころの1枚と、いまの1枚を混ぜると、並べたときに時間の流れが見えて、これはこれで良いものになります。選び方のさらにくわしい手順は無料プレゼントを、いちばんたのしむ方法にまとめました。
撮り直せるなら、これだけ
いまから撮れる状況なら、明るい窓のそばで、カメラをその子の目の高さまで下げて、少し近づいて撮ってみてください。この3つだけで、写真の情報量はぐっと増えます。スマホでの撮り方は「スマホで撮る」の記事にまとめています。
よくある質問
古い写真でも大丈夫ですか
大丈夫です。フィルム写真をスマホで撮り直したものや、古い携帯で撮ったものもお使いいただけます。画素数が小さくても、顔の位置が分かればイラストにできます。むしろ、そういう写真こそイラストにする値打ちがあると思っています。
加工アプリで明るくしてから送ってもいいですか
はい、問題ありません。ただし、色味を大きく変えるフィルターは、毛色が実際と変わってしまうことがあります。明るさを少し上げるくらいにとどめて、色を強く変えるものは避けてください。
写真そっくりに描かれますか
写実的な絵ではなく、アニマル日和のゆるかわタッチ(2頭身のちびキャラ・こげ茶のやわらかい線・ほっぺにコーラルの丸)で描きます。毛色や模様、耳のかたちなど「その子だと分かる特徴」は残したまま、かたちをまるく整えるイメージです。実際の仕上がりは作例ギャラリーでご覧いただけます。
さいごに
写真を選んでいると、つい「もっといい1枚があるはず」と探し続けてしまいます。でも、家族が「これこれ、この顔」と笑う写真は、たいてい最初に思い浮かんだ1枚です。
完ぺきな写真でなくて構いません。顔が見えていて、明るくて、大きく写っていて、その子らしいところが残っている。それだけあれば、じゅうぶんです。まずは3枚、気軽に選んでみてください。
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