スマホでうちの子をかわいく撮る7つのコツ
目線・光・背景で、今日から写真が見違えます

写真の撮り方

ゆるかわタッチで描いた、こちらを見上げる小型犬のイラスト

スマホのカメラは、じゅうぶんきれいに撮れます。それでも「実物のほうがかわいいのに」と感じるとしたら、それは腕の問題ではなく、撮る位置と光の使い方が少しずれているだけのことがほとんどです。この記事では、新しい機材をひとつも買わずに、今日から試せる7つのコツをまとめました。全部を覚える必要はありません。ひとつ試すだけでも、写真は見違えます。

「実物のほうがかわいい」と感じるのは、なぜか

撮った写真を見返して、なんとなくぴんと来ない。目が小さく写っている、毛の色が沈んでいる、背景がごちゃごちゃしている。この「なんとなく」の正体は、たいてい3つに絞れます。カメラの位置・光の向き・背景です。うちの子の顔立ちや毛並みは何も変わっていないので、変えるべきはこの3つだけということになります。

逆に言えば、この3つを整えるだけで写真はかなり変わります。ここから紹介する7つのコツも、突きつめればこの3つの言いかえです。一度に全部やろうとせず、「今日はこれをやってみる」と1つ決めて試してみてください。

コツ1|カメラを、うちの子の目線の高さまで下げる

いちばん効くのがこれです。ふだんわたしたちは、立ったまま見下ろして撮っています。すると頭が大きく体が小さく写り、視線も下を向いてしまいます。人が毎日見慣れている「上から見たうちの子」の絵になるので、写真にしたときの驚きが出にくいのです。

しゃがむ、床にひざをつく、いっそ寝そべる。カメラをうちの子の目の高さまで下げると、こちらをまっすぐ見ている顔が撮れます。小型犬や猫なら、床にスマホを置いて画面だけのぞく方法もありますし、腕を伸ばして低い位置に構え、画面を見ずにシャッターだけ押しても構いません。

目線と同じか、ほんの少し低い位置。これだけを覚えて帰っていただいても、じゅうぶんに元が取れるコツです。腰は痛くなりますが、その分だけ写真は変わります。

コツ2|光は、窓から入る自然光を使う

部屋の照明より、窓から入る昼間の光のほうが、毛の色が正しく出ます。おすすめは、窓から1〜2歩離れたところにうちの子がいて、窓が横または斜め前にある配置です。真正面から光が当たるとのっぺりしますし、真後ろだと逆光になってシルエットだけになってしまいます。

時間帯は、午前中か夕方前のやわらかい光が扱いやすいです。真昼の直射日光は影が濃く出て、顔に黒い影が落ちます。窓辺にレースのカーテンがあるなら、それを引いた状態がちょうどよい明るさになります。

フラッシュは、基本オフのままで

室内でフラッシュを使うと、目が光って不自然になり、毛のやわらかい質感も飛んでしまいます。暗いと感じたときは、フラッシュを足すのではなく、明るい場所へ移動してください。

コツ3|1枚ずつ狙わず、連写で撮る

ペットの表情は一瞬で変わります。「いま!」と思ってから押しても、たいてい間に合いません。シャッターボタンを長押しする(機種によっては押したまま横にスライドする)と連写になるので、10枚20枚まとめて撮って、あとから選ぶほうが確実です。

連写のいいところは、自分では狙えなかった瞬間が混ざることです。あくびの途中、耳が片方だけ立った瞬間、しっぽが揺れた一瞬。撮っている最中は選ばず、あとで落ち着いて見返してください。

動きが速い子は、連写だけでは追いつかないこともあります。そのときの対処はじっとしてくれない子の撮り方にまとめました。

コツ4|ピントは、顔にさわって固定する

スマホは自動でピントを合わせますが、背景や手前のものに合ってしまうことがあります。画面の中の顔をタップすると、そこにピントが移ります。さらにそのまま長押しすると、ピントと明るさが固定されます(画面に「AE/AFロック」などと表示されます)。

固定したあと、画面を上下にスワイプすると明るさ(露出)を細かく調整できます。黒い毛の子は少し明るく、白い毛の子は少し暗く。この一手間で、顔がつぶれたり白くとんだりするのをかなり防げます。毛色ごとのくわしいコツは黒い犬・黒猫の撮り方白い犬・白猫の撮り方をご覧ください。

コツ5|背景を、ひとつだけ片づける

写真がごちゃついて見える原因のほとんどは背景です。乾かしている洗濯物、床に置いたバッグ、テーブルのリモコン。撮っているときの目はそれらを自然に無視していますが、写真になると全部そのまま残ります。

全部を片づける必要はありません。画面に入るものをひとつだけどける、あるいは自分が半歩動いて壁やカーテンを背景にする。それだけで、うちの子が主役の写真になります。無地の壁、フローリング、芝生。背景がシンプルなほど、表情がよく見えます。

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コツ6|おやつや音で、一瞬だけこちらを向かせる

カメラ目線がほしいときは、音を使います。おやつの袋を鳴らす、名前を呼ぶ、聞き慣れない小さな音を出す。ぴたりと動きが止まって耳が立つ、その一瞬がねらいめです。

ただし、この手は何度も使えません。2回3回と続けると慣れてしまいます。だからカメラを先に構えて、ピントも合わせて、あとは押すだけの状態にしてから音を出してください。順番を逆にすると、いちばんいい顔を毎回逃します。

できれば二人がかりが理想です。ひとりが撮り、もうひとりがカメラのすぐ後ろでおもちゃを持つ。そうすると視線がレンズのほうへ自然に向きます。

コツ7|加工は、ほどほどで止める

撮ったあとに明るさやコントラストを少し上げるのは、いい仕上げになります。暗く沈んだ写真を持ち上げると、毛色が本来の見え方に戻ります。ここまではおすすめです。

気をつけたいのは、やりすぎです。鮮やかさを上げすぎると毛色が別の色になり、くっきりさせすぎると毛が硬い線になります。人物向けの美肌フィルターは、鼻や目の輪郭までなめらかにしてしまうことがあります。「元の写真と並べて、違和感がないところまで」を目安にしてください。

とくに、あとでイラストにするつもりの写真は、加工を控えめにしておくほうが安心です。実際と違う色に加工された写真だと、その色のままイラストになってしまいます。イラストにしやすい写真の条件もあわせてご覧ください。

  • 目線の高さ
    しゃがんだか。うちの子の目と同じ高さか、少し下から。
  • 光の向き
    窓は横か斜め前か。顔に濃い影が落ちていないか。
  • 背景
    画面に余計なものが入っていないか。ひとつどけられないか。
  • ピント
    顔をタップしたか。明るさは合っているか。
  • 連写
    1枚で決めようとしていないか。まとめて撮ってあとで選ぶ。

よくある質問

古いスマホでも、きれいに撮れますか

撮れます。機種による画質の差よりも、明るい場所で撮っているかどうかの差のほうが、写真の見た目にははるかに大きく出ます。新しい機種に買い替えるより、窓のそばへ2歩動くほうが効果的です。

ポートレートモードは使ったほうがいいですか

背景がぼけて雰囲気は出ますが、毛のふわふわしたふちが不自然に切り抜かれてしまうことがあります。ふだんの記録用なら好みで構いません。あとでイラストのもとにする写真は、通常のモードで撮っておくほうが安心です。

猫と犬で、コツは違いますか

大きな考え方は同じですが、猫はカメラ目線をつくりにくいぶん、待ち方と光の使い方に別の工夫が要ります。猫の写真の撮り方に猫向けの内容だけをまとめています。

さいごに

7つ紹介しましたが、覚えて帰っていただきたいのは最初の3つ、目線・光・背景です。残りの4つは、その3つをうまくいかせるための小さな道具のようなものだと思ってください。

そして、うまく撮れた1枚は、カメラロールに埋もれさせずに使ってあげてください。飾る、壁紙にする、イラストにする。アニマル日和では、はじめての方にうちの子のイラストを1枚無料でプレゼントしています。今日いい写真が撮れたら、その勢いで無料プレゼントの使い方ものぞいてみてください。

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