じっとしてくれない子を、ブレずに撮る
連写・動画切り出し・待ち方の7つの方法

呼んでも止まらない、カメラを構えると寄ってくる、撮れたと思ったら全部ぶれている。元気な子を飼っていると、写真フォルダが残像だらけになりがちです。でも、これは根気の問題ではありません。ブレには原因があり、原因ごとに対処のしかたがあります。この記事では、動きの止まらない子から1枚を残すための方法を、順番にご紹介します。
この記事の内容
「ブレる」には、2種類あります
対処を決める前に、どちらのブレなのかを見分けてください。写真全体がぼんやり流れているなら手ブレです。カメラを持つ手が動いています。背景ははっきりしているのに、うちの子だけが流れているなら被写体ブレです。動きが速すぎて、カメラが追いつけていません。
元気な子の写真でよく起きるのは、後者の被写体ブレです。そして被写体ブレの原因は、ほぼ1つに絞れます。シャッターが開いている時間が長すぎること。暗い場所ほど、カメラは長く光を取りこもうとするので、ブレやすくなります。
つまり、明るい場所で撮るだけでブレはかなり減ります。以下の方法も、この前提の上に乗っています。
方法1|連写で、とにかく数を撮る
いちばん確実で、誰でもすぐできる方法です。シャッターボタンを長押しする(機種によっては押したまま横にスライドする)と連写になります。20枚撮れば、そのうち1〜2枚はぶれずに止まっています。
大切なのは、撮っている最中に画面を確認しないことです。確認しているあいだに、いちばんいい瞬間は過ぎていきます。撮るときは撮るだけ、選ぶのはあと。この切り分けができるかどうかで、結果はかなり変わります。
連写した写真は枚数が増えるので、その日のうちに要らないものを消してください。あとでまとめて整理しようとすると、たいてい手がつかなくなります。
方法2|シャッタースピードを上げる設定を使う
機種によっては、カメラアプリに「スポーツ」「アクション」「動体」といったモードがあります。これは、シャッターが開いている時間を短くして、動きを止めて写す設定です。走っている子を撮るときは、まずこれを探してみてください。
見当たらない場合は、プロモードやマニュアルと書かれた項目を開くと、シャッタースピードを自分で選べることがあります。ペットの動きを止めたいときの目安は、1/500秒より速い設定です。数字が大きいほど(分母が大きいほど)短い時間になります。
ただし、シャッターの時間を短くすると写真は暗くなります。だから、この設定が生きるのは明るい場所だけです。屋外の昼間や、よく晴れた日の窓辺で使ってください。
方法3|動画で撮って、あとから切り出す
これは、いちばん見落とされている方法だと思います。10秒ほど動画を撮って、あとから止めたい場面でスクリーンショットを撮る。それだけです。機種によっては、動画から静止画を書き出す機能もあります。
利点は3つあります。シャッターの瞬間を狙わなくていいこと、音を出さずに済むこと(猫にはとくに効きます)、そして表情を1コマずつ選べることです。連写よりもさらに細かく選べます。
弱点は、写真そのものより画質が少し落ちることです。とはいえ、スマホの画面で見るぶんや、イラストのもとにするぶんには、じゅうぶん使えることがほとんどです。動画そのものの活かし方はペットの動画を撮る・残すにもまとめています。
方法4|遊びの合間の「止まる一瞬」をねらう
動き回っている子にも、必ず止まる瞬間があります。ボールを投げる直前、こちらの手をじっと見ているとき。呼ばれて振り向いた直後。何かの音に気づいて耳を立てたとき。走ったあと、はあはあしながら座りこんだとき。
この「止まる一瞬」は、走っている姿より表情がよく出ます。ねらい方はかんたんで、遊びを止めさせるのではなく、遊びの流れの中で待つことです。カメラは先に構えて、ピントも合わせて、あとは押すだけの状態にしておいてください。
とくにおすすめなのは、ひとしきり走ったあとの数分間です。満足して落ち着いた顔は、その子らしさがいちばんよく出ます。撮影は、遊びの前ではなく後にまわしてみてください。
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方法5|二人がかりで撮る
ひとりで、おやつを持って、名前を呼んで、カメラも構える。これはかなり無理があります。可能なら、役割を分けてください。ひとりが撮ることに専念し、もうひとりがうちの子の注意を引く係になります。
注意を引く係は、カメラのすぐ後ろか真上に立ってください。横から呼ぶと視線も横を向きます。カメラの近くから声やおもちゃで引きつけると、結果としてほぼカメラ目線の写真になります。
もうひとつ、二人がかりだと安全です。屋外でリードを外さずに済みますし、撮影に夢中になって周囲が見えなくなることも防げます。
方法6|床に寝そべって、待つ
動く子を追いかけると、追いかけっこになります。うちの子はそれを遊びだと思うので、ますます止まりません。逆に、こちらが床に寝そべって動かないでいると、「どうしたの」と近づいてきます。
その瞬間が、いちばんの撮りどきです。低い位置から、近づいてくる顔を正面で撮れます。しかも目線の高さが合っているので、それだけでいい写真になります。追いかけるのをやめると撮れる、というのは、動きの速い子ほど当てはまります。
うまくいかない日は、切り上げる
興奮している日は、何をしても止まりません。無理に続けると、うちの子にとってカメラが「うるさいもの」になってしまいます。今日はだめだと思ったら5分でやめて、また別の日にしてください。
方法7|結局、明るい場所がいちばん効く
ここまでいろいろ書きましたが、ブレを減らすためのいちばん強い方法は、明るい場所で撮ることです。明るいほどシャッターが開いている時間は短くなり、同じ動きでもブレなくなります。
室内でどうしてもブレるなら、カーテンを開けて窓のそばへ。それでも足りなければ、屋外へ。夕方の公園より、昼間の公園のほうが、はるかに撮りやすくなります。撮影の時間帯を変えるだけで解決することもあります。
- 連写にしたか
シャッターボタンを長押し。撮っている最中は確認しない。 - 明るい場所か
ブレのいちばんの原因は暗さ。窓のそばか屋外へ。 - 動画という手を思い出したか
10秒撮って、あとから切り出す。表情を選べます。 - カメラを先に構えたか
ピントまで合わせて、押すだけの状態にしてから呼ぶ。 - 追いかけていないか
こちらが止まると、向こうから来てくれます。
よくある質問
カメラを向けると必ず寄ってきてしまいます
スマホを見せると何かもらえる、と学習している子は多いです。この場合は、まず数分間カメラを持ったまま何もしないでいてください。反応が薄れたところで撮ります。あるいは、少し離れた場所から撮ってあとで切り取るほうが早いこともあります。
少しブレた写真でも、イラストにできますか
顔の輪郭と目・鼻・耳の位置が分かる程度であれば、多くの場合は作れます。全身が完全に流れている写真だと、体つきやしっぽの形までは読み取れません。ブレた1枚と、止まっている1枚を両方お送りいただけると、いちばん安心です。
猫の場合も同じやり方でいいですか
連写と動画は猫にも有効ですが、猫は追いかけると本気で逃げます。待ち方の作法が犬とはかなり違うので、猫の写真の撮り方もあわせてご覧ください。
さいごに
動き回る子の撮影は、腕くらべではなく、回数と待ち方の勝負です。連写して、明るい場所で、追いかけない。この3つだけで、フォルダの中の使える1枚はぐんと増えます。
撮り方の基本はスマホで撮る7つのコツにまとめています。よく撮れた1枚が残ったら、アニマル日和の1枚無料プレゼントでイラストにしてみてください。動きの止まらない子ほど、止まった1枚がうれしいものです。
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