スマホにたまったペット写真を、
見返せる形にする整理術

写真文化・記録

ゆるかわタッチで描いた、写真をながめる犬と猫のイラスト

うちの子の写真、いったい何枚あるでしょうか。撮るのは楽しいのに、たまってくると見返さなくなる。これはとてもよくあることです。整理の目的は、写真を減らすことではありません。見返せる形にすることです。この記事では、無理なく続けられる整理のしかたを、順番にご案内します。

見返さなくなるのは、多すぎるからではありません

カメラロールを開くと、うちの子の写真、料理の写真、書類を撮ったもの、スクリーンショットが全部いっしょに並んでいます。これでは見返す気になりません。写真がたくさんあること自体は、まったく悪いことではないのです。混ざっていることが問題なだけです。

だから、まずやることは削除ではありません。うちの子の写真だけを取り出す場所をひとつ作る。そこから始めてください。

整理の目的は「減らすこと」ではない

整理と聞くと、いらない写真を消す作業を思いうかべます。でもペットの写真については、消すことを目的にしないほうがうまくいきます。似た写真でも、あとから見ると「こっちのほうがいい顔だった」ということがよくあるからです。

目指すのは、こういう状態です。会いたい写真に、10秒でたどりつける。これができていれば、写真が何万枚あっても困りません。この記事のやり方は、全部この一点に向かっています。

まず、アルバムを1つ作る

最初の一歩は、スマホの写真アプリで「うちの子」という名前のアルバムを1つ作ることです。iPhoneでもAndroidでも、アルバムを作る機能は最初から入っています。

全部入れなくていい

何千枚もある写真を全部アルバムに入れようとすると、そこで力つきます。まずは30枚だけ入れてください。パッと思いうかぶ好きな写真を、思いつくままに。それだけでもう、いつでも見返せる場所ができたことになります。

多頭飼いなら、子ごとに分ける

2匹以上いるおうちは、子ごとにアルバムを分けておくと、あとがとても楽になります。「みんないっしょ」のアルバムも別に作っておくと、家族写真として見返せます。

お気に入り印をつける習慣

アルバムより手軽なのが、写真アプリのお気に入り機能(ハートの印)です。写真を見ているとき、いいなと思ったらその場で印をつける。これを習慣にすると、整理の作業そのものがほとんど要らなくなります。

ポイントは、撮ったその日につけることです。あとでまとめてやろうとすると、100枚を見比べる作業になってつらくなります。撮った直後なら、どれが良かったかを覚えているので、5秒で決められます。

1日1枚でいい

その日に撮った中から1枚だけ印をつける、と決めてしまうのがおすすめです。1年で365枚。それだけで、その年のベスト写真集ができあがります。

年ごと・季節ごとに分ける

ある程度たまってきたら、時間で区切っていきます。「2025年のうちの子」のように、年ごとのアルバムを作るやり方がいちばん分かりやすいと思います。

もう少し細かくしたいときは、季節で分けてみてください。春・夏・秋・冬の4つだけで十分です。桜の下、水遊び、落ち葉、こたつ。季節ごとに並べると、その子が1年をどう過ごしていたかが見えてきます。

年ごとに分けておくと、成長や変化も分かります。子犬・子猫のころのまるい顔つきが、年を追うごとに落ちついていく。同じ場所で毎年撮っている写真があると、その変化がもっとはっきりします。日々の記録の残し方はペットの日記の記事にもまとめています。

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似た写真を、少しだけ減らす

連写で撮った写真は、10枚も20枚も似たものが並びます。ここだけは、思いきって減らしてかまいません。減らすときのコツは、その場で全部を見比べないことです。

おすすめの手順はこうです。連写の中から「これがいい」という1枚を選んで、お気に入りの印をつける。残りは消さずにそのまま置いておく。半年後に見返して、やっぱり要らないと思ったらまとめて消す。この二段構えなら、あとで後悔しません。

  • 明らかにぶれている写真
    何が写っているか分からないものは、消してしまって大丈夫です。
  • 誤って撮ったもの
    ポケットの中で撮れてしまった真っ暗な写真、床の写真など。
  • 同じ構図が5枚以上
    1〜2枚だけ残して、あとは半年後に判断する箱へ。
  • 書類やスクリーンショット
    写真ではないものが混ざっていると、探しづらくなります。別のアルバムへ移すか消してください。

反対に、ぶれていても顔が写っているものは残してください。あとから「この日の顔が見たい」と思ったときに、その1枚しかない、ということがよくあります。

バックアップは2か所に

整理でいちばん大事なのは、じつはここかもしれません。スマホは壊れます。落として画面が割れる、水に落とす、なくす。そのときに写真が全部消えてしまうのは、あまりにも惜しいことです。

1か所目:自動でクラウドに上がる設定

スマホの写真アプリには、撮った写真を自動でインターネット上に保存する機能があります。これをオンにしておけば、あとは何もしなくても保存されつづけます。容量が足りなくなったら、月に数百円ほどの追加をすることになりますが、その価値はあると思います。

2か所目:手もとに置く

クラウドだけだと、アカウントにログインできなくなったときに困ります。年に一度でいいので、パソコンや外付けのハードディスクにもコピーしておいてください。おおみそかにコピーするのように、日を決めておくと忘れません。

毎年、ベスト10を選ぶ

ここまでできたら、ぜひ加えてほしい習慣があります。1年に一度、その年の写真からベスト10を選ぶことです。年末でも、うちの子の誕生日でも、日はいつでもかまいません。

10枚と決めるのが大事です。数がかぎられていると、真剣に見比べることになり、その年にあったことを自然と思い出します。家族がいるなら、みんなで選ぶともっと楽しくなります。「この顔がいい」「いや、こっちのほうがこの子っぽい」と言い合う時間そのものが、けっこういいものです。

選んだ10枚は、専用のアルバムにまとめておきます。何年か続けると、その子の一生をたどれる小さな年表になります。

選んだ1枚は、飾ることもできます

整理して選び抜いた1枚は、スマホの中に置いておくだけではもったいないと思います。印刷して飾る、壁紙にする、家族に送る。使い道はいろいろあります。

コンビニのマルチコピー機を使えば、数十円でL判に印刷できます。手順はコンビニ印刷の記事にまとめました。飾り方は飾り方のアイデア集もご覧ください。

アニマル日和では、その1枚をイラストにすることもできます。はじめての方には1枚無料でお作りしていますので、ベスト10を選んだあとに、いちばん気に入った写真で試してみてください。

よくある質問

何千枚もあって、どこから手をつければいいか分かりません

過去の写真から始めないでください。今日から始めます。今日撮った1枚に印をつける。明日も1枚。これを1か月続けてから、余裕があるときに過去の写真を月ごとにさかのぼる。この順番なら続きます。

写真を消すのがこわいのですが

消さなくてかまいません。この記事のやり方は、消すことを前提にしていません。印をつけて、アルバムに入れて、たどりつけるようにするだけです。保存の容量が足りないときだけ、明らかにぶれた写真から手をつけてください。

整理した写真は、イラストの元にも使えますか

使えます。むしろ整理してあると、顔がはっきり写っている1枚、全身が入った1枚、といった選び方がしやすくなります。どんな写真が向いているかはイラストに向く写真の選び方にまとめています。

さいごに

写真の整理は、片づけというより、思い出に会いやすくする作業だと思っています。アルバムを1つ作って、今日の1枚に印をつける。それだけで、もう始まっています。

そして年末に、その年のベスト10を選んでみてください。1年ぶんの顔を並べて見る時間は、思っているよりずっとしあわせな時間です。

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