フレーム・額縁の選び方
サイズ早見表と、色・素材の決め方

印刷した1枚を、そのまま棚に立てかけてもかわいいものです。ただ、フレームに入れたとたん、同じ絵が急に「飾ってあるもの」に変わります。むずかしいのは、サイズと色と素材の3つを、いっぺんに決めなければならないところ。この記事では、その3つを順番に決めていけるように、早見表つきで整理しました。
この記事の内容
フレームを変えるだけで、印象はかなり変わる
同じ1枚でも、細い黒のフレームに入れると引きしまって見え、明るい木のフレームに入れるとやわらかく見えます。絵そのものは変わっていないのに、まわりの枠だけで印象が動きます。フレーム選びは、飾り方の中でいちばん結果が変わるところだと考えてください。
とはいえ、お店に行くとサイズの表記が「L判」「2L」「ハガキ」「A4」「六切」と入り乱れていて、どれが自分の写真に合うのか分からなくなります。そこでまず、サイズだけを先に決めてしまうのがおすすめです。サイズさえ合っていれば、色や素材はあとからいくらでも選び直せます。
まずサイズを合わせる(早見表)
フレームのサイズは、中に入れる紙のサイズと同じ名前で売られています。ミリで覚えておくと、手持ちの紙をあてがうだけで判断できます。よく使うのは次の4つです。
- L判 89×127mm
いちばん一般的な写真サイズ。机や棚に置くのに向きます。フレームの種類がもっとも多く、値段も手ごろです。 - 2L判 127×178mm
L判の2倍。少し離れて見る場所や、壁に掛ける用に。表情がよく見えるので、顔のアップに向いています。 - ハガキ 100×148mm
L判と2L判のあいだのサイズ。年賀状や挨拶状をそのまま飾りたいときに。 - A4 210×297mm
書類と同じサイズ。壁の主役にしたいときに。ただし大きく引きのばすぶん、元の画像が粗いと目立ちます。
このほか、A5(148×210mm)を扱っているお店もあります。A4とハガキのちょうど中間くらいで、玄関のような狭い場所にはちょうどよいサイズです。手持ちのフレームのサイズが分からないときは、内側の窓の部分をものさしで測って、上の数字と照らし合わせてください。
印刷する前にフレームを決めておくと、二度手間がなくなります。コンビニのコピー機で選べる用紙サイズはコンビニ印刷の記事にまとめてあるので、あわせてご覧ください。
正方形という選択肢
最近は正方形のフレームも手に入りやすくなりました。SNSのアイコンと同じ比率なので、顔だけを大きく入れたいときにとても収まりがよいサイズです。うちの子の顔をまんなかに置くだけで、それらしく決まります。
気をつけたいのは、正方形に切り出す作業が必要になることです。たて長やよこ長の写真をそのまま入れると、上下か左右が切れます。耳やしっぽが画面の外に出ないよう、スマホの編集画面で先に切り出してから印刷してください。切り出しの考え方はアイコン用イラストの記事でも触れています。
マット(台紙)を入れると、格が上がる
マットとは、フレームの中に入れる厚紙の台紙のことです。まんなかが窓のように四角く抜かれていて、そこから写真が見えるしくみになっています。これを1枚はさむだけで、市販のフレームが急に展示物のように見えはじめます。
理由は余白です。写真のまわりに白い空間ができることで、目が絵に集中します。額縁と絵が直接くっついていると、どうしても窮屈な印象になります。美術館の絵に必ず余白があるのは、そのためです。
買い方は2通りあります。ひとつは、マット付きのフレームを買う方法。この場合、外側のサイズが2L判やA4でも、中に入る写真はひとまわり小さいサイズになります。「フレームはA4、写真はL判」のような組み合わせになるので、買うときに中の窓のサイズを確認してください。
もうひとつは、マットだけを別に買って自分ではさむ方法です。色は白か生成りが無難です。うちの子のイラストは色数が少ないので、マットに色をつけるとそちらが目立ってしまいます。迷ったら白にしてください。
色は、部屋にすでにある木の色に合わせる
フレームの色で迷ったときの決め方は、ひとつ覚えておけば十分です。その部屋にある家具の木の色に、いちばん近いものを選ぶ。テーブル、棚、床、ドア枠。すでにある色に合わせると、飾ったときに浮きません。
明るいナチュラルな木の家具が多い部屋なら、白木やベージュ系のフレーム。こげ茶の家具が多いなら、ダークブラウン。白い壁に白い棚という部屋なら、白いフレームか、細い黒のフレームが合います。
黒のフレームは万能ですが、太い黒枠は少し強く出ます。うちの子のやわらかい絵を飾るなら、できるだけ細い枠を選んでください。枠が細いほど、中の絵が主役になります。
何枚か並べて飾るときは、フレームの色をそろえるほうがきれいにまとまります。サイズはばらばらでも構いません。色だけそろえて、大小を混ぜる。これがいちばん失敗しにくい並べ方です。
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ガラスとアクリルのちがい
フレームの前面に入っている透明な板には、ガラスとアクリル(プラスチック)の2種類があります。見た目が似ているので売り場では迷いますが、性格はかなりちがいます。
ガラスのよいところ、こわいところ
ガラスは透明度が高く、時間が経っても曇りにくい素材です。表面がかたいので、傷もつきにくくなります。そのかわり重く、落とすと割れます。小さなお子さんやペットのいる部屋で、高いところに掛けるのは避けてください。棚の上に置く場合も、うちの子が飛び乗る場所なら考え直したほうが安全です。
アクリルのよいところ、弱いところ
アクリルは軽くて、割れても破片が危なくありません。壁に掛けるときも、軽いぶん落ちにくく、落ちても被害が小さくてすみます。弱点は、表面がやわらかく細かい傷がつきやすいこと、静電気でほこりを寄せやすいことです。ふくときは、乾いたやわらかい布でやさしく。
迷ったら、壁に掛けるならアクリル、机や棚に置くならどちらでもと覚えておいてください。ペットのいるおうちでは、アクリルを選んでおくほうが気楽です。
賃貸なら「掛けない」という選び方
壁に穴を開けたくないおうちも多いはずです。その場合は、掛けるフレームではなく立てられるフレームを選んでください。裏に足がついていて、そのまま棚や机に置けるタイプです。多くのフレームは掛ける金具と立てる足の両方を備えています。
もうひとつ、あえて立てかけるという方法もあります。棚の奥の壁にななめに立てかけるだけで、雑貨屋のような見え方になります。少し厚みのあるフレームのほうが安定します。倒れやすい場所なら、下に小さな滑り止めを敷いてください。
穴を開けずに飾るやり方は、フレーム以外にもいくつもあります。飾り方10選に、マスキングテープを使う方法やピクチャーレールを使う方法をまとめました。
日の当たる場所は避けてください
直射日光が長く当たる場所に飾ると、印刷の色は少しずつあせていきます。窓ぎわの正面や、西日の入る壁は避けるほうが安心です。どうしてもその場所に飾りたい場合は、印刷し直せるようにデータを残しておいてください。
買う前に決めておく3つのこと
売り場に着いてから考えると、必ず迷います。出かける前に、次の3つだけメモしておいてください。どこに置くか、どのサイズを入れるか、部屋の木の色は何色か。この3つが決まっていれば、選ぶ時間は5分ですみます。
置く場所が決まると、大きさが決まります。手に取って見る場所ならL判、少し離れて見る場所なら2L判以上。玄関やトイレのような狭い場所は、思っているより小さいサイズのほうが収まります。
そして、最初の1枚は高いものを買わなくて構いません。まずは手ごろなフレームで飾ってみて、その場所に本当になじむか確かめる。しっくり来たら、そのサイズのまま良いものに買い替える。この順番のほうが、結果的にむだがありません。
よくある質問
イラストと写真で、選ぶフレームは変わりますか
考え方は同じですが、イラストのほうが余白との相性がよい傾向があります。アニマル日和のイラストは背景がすっきりしているので、マットを1枚はさむとよく見えます。写真は情報量が多いぶん、枠を細くして余計な要素を減らすほうが落ち着きます。
旅立った子の絵を飾るときは、どんなフレームがいいですか
決まりはありません。ただ、暗い色より、その子がいた部屋になじむ色のほうが、日々のなかで自然に目に入ります。飾る場所の考え方はメモリアルイラストの記事にまとめています。
贈り物にするとき、フレームごと渡してもいいですか
喜ばれる渡し方です。ただ、相手のおうちの雰囲気が分からないときは、細い木か白の、いちばん主張の少ないフレームを選んでください。贈り物にするときの考え方は似顔絵ギフトの記事にまとめています。
さいごに
フレーム選びは、サイズ、色、素材の順で決めると迷いません。サイズは入れる紙で決まり、色は部屋の木の色で決まり、素材は置き場所で決まります。3つとも、うちの子の絵そのものとは関係のないところで決まる、というのが少し面白いところです。
飾ってみて違和感があれば、置き場所を変えてみてください。フレームより、置く高さと光の入り方のほうが効くこともあります。目線の高さより少し下。それだけで、ずいぶん見やすくなります。
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